空き家を放置するリスクとは?特定空家の指定と税金の負担を解説
2026/09/06
実家の空き家を放置している方へ、老朽化・特定空家の指定・固定資産税の増加など放置で生じるリスクを解説
誰も住まない実家を、とりあえずそのままにしている。そんな空き家は、放置するほどリスクが静かに積み上がっていきます。建物は傷み、庭は荒れ、近所から苦情が来るかもしれない。特定空家に指定されると税金が跳ね上がると聞いたけれど本当なのか。維持費だけかかって、いつか大きな出費になるのではないか。名古屋市内でも、相続した家を持て余したまま数年が過ぎているという相談は増えています。空き家の放置には、老朽化・行政指導・税負担の増加という具体的なリスクがあり、いずれも早めの対応で避けられます。この記事では、放置で何が起きるのかを一つずつ言語化し、どう判断すればよいかを整理します。リスクを正しく知れば、過度に怖がる必要も、逆に軽く見て後悔する必要もなくなります。まずは事実を押さえるところから始めましょう。
【この記事のポイント】
- 放置のリスクは「老朽化・倒壊」「行政指導」「税負担増」の3つ
- 特定空家に指定されると固定資産税の住宅用地特例が外れる
- 2023年の法改正で「管理不全空家」も特例解除の対象に
この記事の結論
- 放置は資産を減らすだけ。維持費と税金は毎年かかる。
- 特定空家・管理不全空家の指定で税が最大数倍になり得る。
- 売る・貸す・管理する、いずれかを早めに決める。
空き家を放置すると何が起きるのか
老朽化と倒壊・事故のリスク
人が住まない家は、驚くほど早く傷みます。換気されない室内は湿気がこもり、木材の腐食やカビが進みます。屋根や外壁が劣化すれば雨漏りが起き、シロアリの被害も広がります。よくあるのが、久しぶりに訪れたら想像以上に傷んでいた、というケースです。さらに問題なのは、老朽化した建物の一部が落下したり、台風で瓦や外壁が飛んで隣家や通行人に被害を与えたりした場合、所有者が責任を問われることです。名古屋のように住宅が密集した地域では、こうしたリスクがより現実的になります。人が住まない家は、思っている以上に早く劣化します。定期的な換気や通水がないだけで、配管が傷み、畳や壁紙にカビが広がります。よくあるのが、数年ぶりに訪れたら室内が想像以上に荒れていて、修繕にもリフォームにも多額の費用がかかると気づくケースです。庭木や雑草が伸び放題になると、害虫や小動物のすみかになり、近隣からの苦情につながることもあります。加えて、管理されていない空き家は放火や不法侵入、ゴミの不法投棄の標的にもなりやすく、防犯上の不安も無視できません。傷みが進むほど資産価値は下がり、いざ売ろうとしたときに買い手がつきにくくなります。放置は、静かに、しかし確実に選択肢を狭めていくのです。
行政からの指導と特定空家の指定
管理されず放置された空き家は、行政の指導対象になることがあります。空家等対策特別措置法により、倒壊の恐れがある、衛生上有害、著しく景観を損なうといった状態の家は「特定空家」に指定される可能性があります。指定されると、行政から助言・指導・勧告・命令と段階的に対応が進み、勧告を受けると税の優遇が外れます。さらに2023年の法改正で、放置すれば特定空家になる恐れのある「管理不全空家」も勧告の対象となり、特例解除の範囲が広がりました。近隣トラブルの原因にもなり、精神的な負担も小さくありません。指定は突然行われるわけではなく、まず助言や指導という形で改善を促されます。ここで対応すれば大きな問題にはなりませんが、放置を続けると勧告、そして命令へと段階が進み、最終的には行政が所有者に代わって解体し、その費用を請求する行政代執行に至ることもあります。総務省の住宅・土地統計調査でも空き家は増加し続けており、国や自治体は放置空き家への対応を強めています。「うちは大丈夫」と思っていても、庭の荒れや外壁の破損といった外から見て分かる劣化があれば、指導の対象になり得ます。行政からの通知が届いてから慌てるより、その前に自分から動く方が、選べる手段はずっと多く残っています。
固定資産税など税負担の増加
住宅が建つ土地には、固定資産税を軽減する住宅用地特例が適用されています。ところが特定空家や管理不全空家として勧告を受けると、この特例が外れます。実は、特例が外れると土地の固定資産税がこれまでの数倍になることもあり、放置していたはずが大きな出費に変わります。維持費(管理・保険・時々の見回り)に加えて、税負担まで増えるのは避けたいところです。税額の詳しい計算は物件ごとに異なるため、正確な金額は税理士や自治体に確認することをおすすめします。ここで見落としがちなのが、「使っていない家にも毎年お金がかかっている」という事実です。固定資産税や都市計画税、火災保険料に加え、遠方なら見回りや草刈りのための交通費や外注費もかさみます。誰も住まず、収益も生まないのに、支出だけが続く。これが放置空き家の実態です。特例が外れて税負担が跳ね上がれば、その負担はさらに重くなります。感覚では「置いておくだけならタダ」と思いがちですが、実際には毎年まとまった額が出ていっているのです。まずは自分の空き家に年間いくらかかっているのかを一度書き出してみると、放置の本当のコストが見えてきます。
判断に迷ったら、名古屋市不動産売却相談センターの無料査定で現状を整理するところから始める方も多いです。今の家がどのくらいの価値で、放置と売却でどれだけ差が出るかを知るだけでも判断が進みます。
放置を避けるための判断基準と対策
よくある失敗:いつか使うと思って先延ばし
ありがちな失敗が、「いつか子どもが使うかも」「思い出があるから」と決断を先延ばしにすることです。気持ちは分かりますが、その間も維持費と税金は毎年かかり、建物の価値は下がり続けます。ケースによりますが、数年放置すると、売れたはずの家が買い手のつきにくい状態になることもあります。使う予定が具体的にないなら、先延ばしは資産を目減りさせるだけです。感情と資産の判断を分けて考えることが、後悔を防ぐ第一歩になります。思い出の詰まった実家を手放すのは、確かに簡単な決断ではありません。「まだ決められない」という気持ちは自然なものです。ただ、決断を先延ばしにしている間も時間は進み、建物は傷み、税負担のリスクは高まっていきます。使う予定を具体的に描けないなら、「いつまでに結論を出す」と期限を決めるだけでも状況は変わります。売る・貸す・きちんと管理する。どれを選ぶにしても、放置という「何もしない選択」だけは、資産を目減りさせ続けるという意味で最も損の大きい道になりがちです。まずは現状を知り、選択肢を並べてみることから始めてみてください。
放置を避けるための判断基準4つ
空き家をどうするか決めるための判断基準を挙げます。第一に、3年以内に自分や家族が住む・使う具体的な予定があるか。第二に、維持費と固定資産税を毎年払い続けられるか、その価値があるか。第三に、建物が今後さらに傷む前に売った方が高く売れないか。第四に、特定空家・管理不全空家に指定される兆候(庭の荒れ、破損)がないか。使う予定がなく、維持の負担が重いなら、売却や賃貸へ早めに舵を切るのが合理的です。
比較した人が確認したこと
放置か売却かで迷って相談に来た方が最後に確認していたのは、「保有し続ける総コスト」でした。実際に名古屋市北区の実家を相続した方は、年間の固定資産税と火災保険、たまの草刈りや見回りの費用を合計すると、想像より負担が大きいことに気づきました。特定空家の勧告で税が跳ね上がるリスクも踏まえ、まだ建物が売れるうちに現状渡しで売却。結果的に、毎年の出費と将来の不安から解放されました。数字にして比べることで、迷いが判断に変わっています。この方が最後に背中を押されたのは、「今なら建物付きで売れるが、あと数年放置すれば解体前提でしか売れなくなる」という見通しでした。建物が売り物になるうちに動くのと、朽ちてから動くのとでは、手にできる金額も、かかる手間もまるで違います。放置を続けるほど、選べる出口は減り、負担だけが残ります。逆に、早く動けば、売却・賃貸・管理といった複数の選択肢の中から、自分に合ったものを選べます。「いつかやろう」を「今考えてみよう」に変えるだけで、空き家をめぐる不安の多くは軽くなります。判断に必要なのは、正確な現状把握と、コストを数字で見ることです。
よくある質問
Q1. 空き家を放置すると具体的に何が問題ですか?
A1. 老朽化・倒壊のリスク、行政指導、税負担の増加です。維持費も毎年かかり、資産価値は下がり続けます。
Q2. 特定空家に指定されるとどうなりますか?
A2. 段階的に行政指導が進み、勧告を受けると住宅用地の税優遇が外れます。固定資産税が数倍になることもあります。
Q3. 管理不全空家とは何ですか?
A3. 2023年の法改正で新設された区分で、放置すれば特定空家になる恐れのある家です。勧告で税優遇が外れる対象になります。
Q4. 空き家の税金はどのくらい増えますか?
A4. 特例が外れると土地の固定資産税が数倍になり得ます。正確な額は物件で異なるため税理士や自治体に確認しましょう。
Q5. たまに掃除に行けば問題ないですか?
A5. 定期的な管理は放置よりずっと良く、指導のリスクも下げられます。ただし傷みや毎年の税負担は続きます。使う予定がなければ、売却や賃貸への切り替えも検討しましょう。
Q6. 倒壊で近所に被害が出たら責任は?
A6. 所有者が損害賠償責任を問われる可能性があります。屋根瓦や外壁の落下、塀の倒壊などが典型です。住宅密集地では特にリスクが高く、早めの対応が安全です。
Q7. まず何から始めればいいですか?
A7. 名義の確認と現状把握です。故人名義のままなら相続登記も必要です。そのうえで売る・貸す・管理するを比較します。年間の保有コストを数字にすると判断しやすくなります。
まとめ
この記事のまとめ:要点3つ
- 放置は老朽化・行政指導・税負担増の3つのリスクを招く
- 特定空家・管理不全空家の勧告で固定資産税の優遇が外れる
- 使う予定がなければ売る・貸すを早めに決める
空き家は、時間が経つほど選択肢が狭まり、負担だけが増えていきます。まずは保有コストと将来のリスクを数字で把握することから。現状整理の相談だけでも、先延ばしにしていた判断を前に進める助けになります。
名古屋市で不動産の売却をお考えの方へ
不動産売却のお悩み、無料でご相談ください
「いくらで売れるの?」「まだ売るか決めていない」
そんな段階でも大丈夫です。まずはお気軽にお問い合わせください。
〒462-0001 愛知県名古屋市北区北久手町141-2
営業時間:9:00~19:00
----------------------------------------------------------------------
名古屋市不動産売却相談センター
住所 : 愛知県名古屋市北区北久手町141ー2
電話番号 : 052-903-1768
名古屋市での空き家のご相談
----------------------------------------------------------------------


